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中央仏教学院 院長 福間義朝

 ネットにこんな話が載っておりました。あるサラリーマンが真夏に出張に出かけ、電車を降りてバスに乗りました。するとバスは満員ですごい熱気でした。「しまった、タクシーにすれば良かった。」でもバスは動き出し、もうどうしようもありません。すると赤ちゃんの泣き声が聞こえてきます。もう最悪の状況です。彼は思いました、「ああ最悪のバスに乗ってしまった。」すると、その泣き声が近づいてきました。赤ちゃんを抱いたお母さんがバスを降りようと、入口近くにいる彼に近づいているのです。「良かった、煩わしいのが下りてくれる。」と思っていたら、バスの運転手が下りようとしているお母さんに聞いたそうです。「その赤ちゃんはどうされたのですか?」「熱があって泣いているのです。」「でも大学病院はバス停が3つ先ですよ。」「この子が大泣きして迷惑をかけているので、ここから病院まで歩いて行こうと思うのです。」こんな会話がすぐそばの彼に聞こえてきたそうです。するとバスの運転手は、やおらマイクで乗客に語りかけました。「この赤ちゃんは熱があるそうです。あと3つのバス停で病院です。それまで我慢していただけませんか?」と。その後バス内は大拍手が起こったそうです。お母さんは泣きながら乗客達に有難うとお礼をしたそうです。その時サラリーマンは思ったそうです、「自分は最高のバスに乗った。」と。

 この運転手の言葉の働きが仏法です。視点が変わると世界が変わるのです。仏法の視点を持つ時、今までとはまったく異なる世界が広がります。閉塞した世界が広い世界に転じられるのです。

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