通信教育卒業生が主となって各地で学習会が開催されています。在学中だけではなく卒業後も学びを深めていくことができます。また、同窓会本部主催の行事も行われています。
「海外研修」••• 年に1回、インドや中国などへの聖跡巡拝
「国内研修」••• 親鸞聖人ゆかりの地などへの研修旅行
「一泊研修会」••• 講義・講演会など
※国内研修と一泊研修会は隔年交互に実施します。
インドネパール仏跡参拝旅行記
2020年2月22日から29日まで、ネパールから北インドの仏跡を巡拝する同窓会研修旅行に同行させていただきました。
折しも、新型コロナウィルスの影響で、日本国内が混沌とした状況の中での出発で、旅中にインド政府が日本からの入国を拒否するというニュースも聞こえてきました。
さて、私たちの旅の始まりは、ネパールにあるカトマンズ本願寺の参拝からです。同寺は、2006年から本願寺としてスタートした寺院で、住職であられるソナム師の渾身的な伝道活動により大きく発展してきました。この度ご挨拶いただきましたソナム師のお話は、まさにエネルギッシュそのもので、ネパールの地に法輪が転がり進んでいくが如くでありました。また、本願寺のスタッフは中央仏教学院の卒業生が多く、大変歓待していただき、名残惜しい短時間の滞在となりました。
次にカトマンズからインドとの国境方向へバスに揺られ、釈尊御誕生の地ルンビニへ向かいます。しかし、夕刻ホテルに着いた頃から雷が聞こえ、とうとう夜には嵐となってしまいました。翌早朝、私たちの楽観的な思いは打ち砕かれ嵐はおさまりそうにありません。早朝のマヤ堂参拝も風雨の中でした。横なぐりの雨風の中、大変苦労して参拝したことは、大げさではなく一生の思い出となることでしょう。ただガイドの方の話によると、この時期にこのような嵐になることはまず無いとのことで、極めてめずらしい出来事であったようで、これも地球温暖化の影響かと少し心配になります。
次には四門出遊の舞台、ネパール側のカピラ城跡、そして国境を越えてインド側のカピラ城跡を見学しました。さて、どちらが本物なのか、どちらも本物なのか、様々な学説を紹介されたガイドの方のお話しは、とても興味深いものでした。 そして、『阿弥陀経』が説かれた祇園精舎へ。皆さんと共に『阿弥陀経』をお唱えすると、時間が巻き戻され、釈尊ご説法の御座に連なっているような感覚につつまれました。阿弥陀経を唱える声がそのままお釈迦様のお説法のお声となるような感覚となり、言葉では言い尽くしがたい誠に有り難い一時でありました。
そして、今回の旅の特徴で、あるあまり訪れることの無い珍しい仏跡のあるサンカシャへ。ここは、釈尊が天上界の?利天におられる亡き母君マヤ夫人に説法され、再び地上界に降下されたといわれる場所で、アショカ王柱のある仏跡です。サンカシャは一般的な参拝ルートから離れ、長時間のバス移動の割はどちらかというと地味な仏跡でありますから、訪れる人の少ない地であります。しかし、天上界から梵天、帝釈天を従え、降りてこられる釈尊の像が安置される小さな祠でお勤めしますと、改めてこの旅の目的が知らされてきます。
その後、世界遺産のタージマハルとアグラ城を見学して帰路へ着きました。 ご参加いただきました皆さまも、本当にお元気で、喜びの中で旅を終えていただくことができましたことは何よりでありました。 さて、インドへは10年ほど前にも訪れましたが、田舎の様子は当時と変わらず、レンガ造りの家と水牛との生活でした。そこには、昔と変わらぬ人々の笑顔がありました。やはり、この国には他の国とは違う何かがあります。私たちを惹きつけてやまない何かがあります。
その後、世界遺産のタージマハルとアグラ城を見
学して帰路へ着きました。
ご参加いただきました皆さまも、本当にお元気で、喜びの中で旅を終えていただくことができましたことは何よりでありました。
さて、インドへは10年ほど前にも訪れましたが、田舎の様子は当時と変わらず、レンガ造りの家と水牛との生活でした。そこには、昔と変わらぬ人々の笑顔がありました。やはり、この国には他の国とは違う何かがあります。私たちを惹きつけてやまない何かがあります。
合掌
大八木 正雄