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2016年度卒業式開催される 答辞(全文)

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DSC041110月26日、秋晴れのなか、2016年度の通信教育卒業式が 本願寺聞法会館において行われました。 山階照雄(やましなしょうゆう)本願寺派総務はじめ、ご来賓、ご講師が見守る中、382名の方がご卒業を迎えられ、 うち115名の方が卒業式に出席されました。卒業生代表として、筏 康記(いかだやすのり)さん(専修課程)が答辞を述べられ、卒業生一人一人に卒業証書が手渡されました。

 

答辞(全文)

                             御礼の言葉
本山の大銀杏も心地よい風と澄みわたる空に包まれ、秋色に染まり始めました。
本日、阿弥陀様の尊前において、ご来賓の皆様、ご講師の先生方のご臨席を賜り、このような素晴らしい卒業式を挙行して頂きましたこと卒業生一同、心より感謝申し上げます。
私たち卒業生は、皆それぞれにご縁に導かれ、それぞれの思いを抱いてこの学院に入学しました。その時その時を、その場その場を、くじけそうになりながらも、ひとつひとつ苦難を克服し、今ここに、よろこびの日を迎えさせていただくことができました。
私ごとで振り返りますと、私は妻とともに、夫婦そろってこの学院に入学いたしました。私たちは結婚してからはそれぞれの仕事に邁進し、定年まで勤めあげてきました。定年退職を目前にした三年前、夫婦で第二の人生どう歩んでいこうかと話し合いました。残された人生の新たな出発には、いのちのよりどころとなる道に学び身を投じたいものだと二人そろって入学を決意しました。
当初は、仏教用語も分からず、辞書を引き、教科ごとにノートにまとめながら学習を進めました。おつとめ練習は、家の中はもちろん、出かけるたびに車の中で長々と二人で練習し合いました。また、スクーリングはもとより、地元のつどいの会だけでなく他の地域のつどいの会にも参加させて頂き学びを深めました。おかげで本当にたくさんの法友に恵まれ、教えられ、励まされ、さらによろこびと元気を頂きました。三年間の生活は、まさに法水に浸された新婚生活のようでした。
学院での学びを通して、一番に感謝したいことは、素直に私という自分を見つめ直すことができたということです。自分中心のまなざしでしか見ることができない私が、本当は阿弥陀如来の大いなる慈悲心に抱かれていたのだということに気づかされました。阿弥陀様は、あらゆるいのちを受け止め慈しんでおられる。私はその阿弥陀様によって願われている身であるということ、大悲無倦常照の私ということを深く思い知らされました。
また、この三年の間に母が亡くなりました。母の死をきっかけに幼き孫たちも帰ってくるたびにおつとめするようになりました。合掌する孫の後ろ姿をみながら、これからの夫婦生活は、尊いみ教えを頂きながら、今あることへの感謝する日々でありたいと強く念じます。そして「自信教人信」のみ教えを心の支えとした生活を送りたいと思っています。おがまれて生きている身であると思うとよろこびの心も湧いてきます。孫たちにも光を与えてくださいました。聞法者として念仏者として歩んで行く私の姿が少しずつですが見えてきたように感じます。
最後に、学院は、学び、出会い、交流、絆、生き様、人間模様が織りなし輝いています。学院に大きな指針とよろこびを頂いています。私たちに学びの場をくださり、熱心にご指導くださいました北塔学院長様をはじめ先生方に、卒業生一同心より感謝申しあげます。中央仏教学院の益々の発展とみ教えが末永く相続され、お念仏の輪がより大きく広がりますよう念願し答辞といたします。
2017(平成29)年10月26日  卒業生代表 筏 康記